ここから危ない!血圧数値
血圧に関する本とメガネ

高血圧の基準となる血圧数値を知らないと、いざという時にすぐに治療を開始する事ができませんよ。

理想的な降圧目標値

グラフのマーク高血圧の場合、若い人でもないかぎり、高血圧を指摘された時点で大なり小なりある程度の血管病変を合併しているものです。
こういうとき、うかつに理想の血圧値まで下げると、臓器の血流が減って機能低下を起こすことになります。
ですから、降圧目標は一律に決めるわけにはいかなくなります。
その人の年齢、臓器障害の程度、治療前の血圧値などを考慮に入れて、個人個人について決定していく必要があります。
また臓器の側からみると、血管病変の結果狭くなった血行路を十分に血液が流れるためには、血圧があまり低くても困ります。
例えば腎臓に障害が起こり血液中の尿素窒素やクレアチニン値が高くなればなるほど、理想的な降圧目標値も高めに設定します。
しかし一方で、血圧をある程度下げると腎臓の負担がとれて、腎機能が降圧前より改善してくることも多いのです。
血圧を理想値まで下げてはいけないというルールは脳についてもいえます。
脳という臓器には、100グラムについて1分間に50ミリリットルの血液を流す必要があります。
脳血流を保つための血圧が必要以上に上がると脳動脈が収縮して血液の流れすぎを防ぎ、逆に血圧が下がったときは脳動脈が拡張し、必要な血流量が減らないように自動調節機構が働きます。